河川水質検査結果について

筑北村では、生活環境の保全に関する環境基準及び水質汚濁の早期発見などを行うために、村内5か所で水質検査を実施しています。

主な用語解説

pH(水素イオン濃度)

PHとは、水の酸性・中性・アルカリ性の度合いを示します。
PHは1~14の範囲で表し、7を中性として、それ以上はアルカリ性、それ以下は酸性となります。強酸性、強アルカリ性では魚類、植物、動物に良くないため、河川の水質では7前後が基準値です。工場排水などにより数値が増減します。

BODとは(生物化学的酸素要求量)

BODとは、水中の微生物の働きにより消費される酸素量を表します。
この数値が大きいほど水中に有機物が多いことを意味し、河川の汚濁が進んでいることを表します。また水中の酸素が不足気味になるため魚介類にも影響を及ぼします。

SSとは(浮遊物質)

SSとは、水中に分散、浮遊している固形物で粒径2mm 以下の物質を指します。この物質は、動植物プランクトンやその死骸、生活排水、工場排水などに由来する有機物が含まれています。SSの量が多いと水が濁り水中への光の透過を遮るため植物の光合成に障害を与えるほか、魚類のえらに付着してへい死させることもあります。

DO(溶存酸素)

DOとは、水中に溶解している酸素の量のことで水質の汚れ度合いを測る代表的な指標のひとつです。
きれいな河川では十分な濃度にあるが、河川が汚れると溶存酸素濃度が低下するため、欠乏すると魚類など水生生物の窒息死を招くという悪循環に陥ります。

大腸菌群数

大腸菌及び大腸菌と性質が似ている細菌の数のことで、水中の大腸菌群数は、し尿汚染の指標として用いられます。

T-N(全窒素)

全窒素とは、窒素化合物(硝酸性窒素、亜硝酸性窒素、アンモニア性窒素及び有機態窒素)の総量を指します。

T-P(全リン)

全リンとは、リン化合物全体のことであり窒素化合物と同様に動植物の成長に欠かせないが水中の濃度が高くなってくると富栄養化を招きます。

調査結果

令和5年度 河川検査結果報告

河川愛護へのお願い

草や土に覆われ表面上は見えないゴミがまだまだ河川に残っています。
しかし、地域住民の皆様の主体的な除草や河川清掃により河川の良好な環境が形成され、数年前から村内の河川にも鰍やホタルが戻ってきました。
皆さんがほんの少しだけ意識を変えるだけで、環境は変わります。
美しい地域づくりを実施するうえでも、今後もご協力をお願いいたします。
また筑北村では、これからも河川巡視による監視、不法投棄物の一斉撤去及び啓発活動等を行い、今後も良好な河川環境の保持に努めてまいります。