安宮神社
峠を登り詰めると、そこは別世界。最後の山伏「修那羅大天武」が開いた聖なる場所の安宮神社。日差しをさえぎるブナやクリが繁る林の中に猫神や狼神、鬼や蚕神、お地蔵さんに大日如来、手をつないだ姉妹像、さまざまな表情の石神仏たちと腰巻が奉納された子安様。石神仏の間を歩くと俗世間から切り離されたかのような神々しい空気が漂い、不思議な感覚に包まれる。庶民の祈りや願いに彩られたこの地は、パワースポットとして若者や若い夫婦にも人気。歩くだけで特別な想いが湧いてくる修那羅の石神仏に、あなたも逢いに来ませんか。
神社境内には摂末社として鎮座する石神像、石仏及び木像が約1000社奉祀されています。
6月頃には境内一面にミヤコワスレの可憐な花が広がります。
修那羅石仏群
修那羅山安宮神社石神仏群ガイドマップ(表) (PDF 1.76MB)
修那羅山安宮神社石神仏群ガイドマップ(裏) (PDF 3.22MB)
修那羅山安宮神社石神仏群ガイドマップ(地図) (PDF 1.15MB)
安坂の谷の最奥、真田集落のはずれに青木村と境を接する修那羅峠があります。その峠から約20分ほど登った所に舟窪山があり、そこに安宮神社があります。海抜1,037mで、神社の創始年代は不詳ですが、万延元年(1860年)ここに住みついた修那羅大天武によって開かれたと伝えられています。表参道は、氷室から通じており、現在は車で登ることができます。大天武は明治5年に亡くなりますが、その間に社殿を創建し、多数の末社を勧請しました。さらに、信者から奉納されたたくさんの石神仏が神社の境内から裏山にかけて祀られており、その特異性と率直さからわが国「民間信仰の縮図」の代表的なものの一つとして、全国的にも注目されています。
お蚕様を守ってくれる猫神様
様々な意匠の石神仏が奉納されています。
中には、長い年月の間に木に取り込まれてしまった石仏も…
摂末社の由緒
神社境内には摂末社として鎮座する石神像、石仏及び木像が現在約1,000社奉祀されています。この末社のほとんどが作者不明ですが、素朴な感を呈し、かつ力強い表現は全国に比類なく、更に自然に相溶けあった美しさは、参拝客の心を和ませてくれます。開祖修那羅大天武命の御神徳によるもので、その尊さは世の人々が感鳴するところで、往古徳川時代の中期・末期の頃、御神徳を仰いだ民俗の信仰、又その霊験の著しきことが、古老の口伝により知られています。
この末社は全て大願成就により奉納御鎮座されたものです。末社の奉納年代、奉納者等は不明ですが、幕末に活躍した松代藩の洋学者佐久間象山が修那羅大天武への信仰が篤かったことが知られており、佐久間象山が奉献したとされる千手観音像も鎮座しています。
佐久間象山が奉納したとされる石仏
徳川時代から明治前期にかけて神仏混合時代の形態を呈しましたが、当時の名越を得て、祭神賀美観音、木妻大明神、金神、天神、道祖神、唐猫大明神、八幡宮、千手観音、鬼神催促金神、水天宮、弁天宮、子育宮等をはじめ石仏、神像が御鎮座するほか、大小の石詞があります。この様に多数の末社の御神徳を賑わることができますので、現在もなお参拝客が遠近を問わず訪れており、その霊験あらたかな御神徳を仰いでいます。
住所
〒399-7711 長野県東筑摩郡筑北村坂井眞田11572ロ