新年、あけましておめでとうございます。
日頃より、村政運営につきまして、皆様のご理解とご協力を賜り、推進させていただいておりますことに感謝を申し上げます。
最初に、念願であった「筑北スマートインターチェンジ(SIC)」が開通いたしました。SICの建設にあたっては、地権者や地域の皆様はじめ、関係者のご協力をいただいたおかげと厚くお礼を申し上げます。
さて、村長として折り返しの2年が過ぎました。更なる住民福祉の向上に努めてまいりますが、ご存じの通り、筑北村は少子化と高齢化が長野県下でも高いレベルで進み、人口減少に歯止めがかかっておりません。
このため、次の3点を今年の柱に掲げて、推進していく考えです。
1点目は、「子ども、働く世代、高齢者の均衡ある支援」
2点目は、「筑北SICの整備効果を高めるための活性化」
3点目は、「村財政の将来を見据えた健全化と改革の実行」
3点ともたいへん大きなテーマであり、細かな施策について令和6年度予算へ織り込んでまいります。何点か具体的な施策を申し上げます。
子育て支援策では、公約とした保育園、小学校、中学校の給食費無償化、また、出生祝い金や入学祝い金の増額等を検討しています。
高齢者の足の確保として、課題であった坂井地域のデマンドバスの運行については4月から導入していきます。坂北地域の定時定路線バスは廃止し、デマンドバスへ移行する方針です。
西条地区に建設中の戸建て住宅は、モデル住宅用に1棟を先行して建設するなど、若者定住対策を図っていきます。
SIC周辺の企業誘致について、更なる企業誘致に向け取り組んでいきます。また、今春稼働予定のファームめぶき様の工場や、綿半ファーム様等による畜産クラスター事業など、農業振興を通じた地域活性化を推進していきます。
財政健全化に関しては、人口の減少に伴い、主たる財源である地方交付税交付金が減少し、役場職員も減っていきます。将来を見据えた対策として、昨年は、坂井支所の休日における日直業務を廃止しましたが、坂北支所業務についても検討すべき時期を迎えております。
様々な施策を、議会の皆様の同意を得ながら展開してまいりたいと考えております。6月には、行政懇談会の開催を予定しておりますので、村民の皆様からもご意見、ご提案等を賜りたいと存じます。
最後に、私から2点のお願いがございます。
1点目は、防災についてです。最近は連続雨量が80ミリを超える豪雨が、特に村の南西部において顕著です。地震も、いつどこで発生するかわかりません。日頃からの防災意識と、村が行う防災訓練へのご参加をお願いします。
2点目は、健康についてです。健康長寿の村づくりを目指すなかで、がんの発症者が最近増えてきております。また、認知症予防や生活習慣病対策等に取り組んでいます。健康診断や健康教室へのご協力をお願いします。
結びに、村の発展と住民福祉の向上のため、職員一丸となって尽力してまいります。皆様のご健勝とご多幸を、また、村においては、平穏で無災害の一年でありますことを祈念し、年頭の挨拶といたします。
令和6年 元旦
筑北村長 太田守彦
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